来月3日は理容師・美容師を目指す人たちの国家試験(筆記)の開催日です。
日にちも押し迫った昨日、友人から電話とメッセンジャーとに連絡があり、時間がある時に連絡くださいとのこと。
一体どんなトラブルかと思って電話したら、この筆記試験の水溶液の計算問題がどうしても解けないとの相談でした。
そこでよく出る問題3パターンをわかりやすく解説してみました。
他の受験生の方にも参考になれば幸いです。
今日はパターン2を解説します。
消毒薬使用液の調整に関する次の文章の( )内に入る数字の組み合わせのうち、正しいものはどれか?
「グルコン酸クロルヘキシジンを5%を含有する市販製剤(消毒薬)を用いて、0.05%の水溶液を作るには,市販製剤(A)mlを、水(B)mlで希釈すればよい」
(1)A:1、B:999
(2)A:5、B:995
(3)A:10、B:990
(4)A:15、B:985
この問題はパターン1より簡単です。
まず問題文の大きい方の数字5%を②に記入、小さい方の数字0.05%を①に記入。
③は大きい方の値÷小さい方の値なので、5/0.05=100となります。
ここで使用する薬剤たちをx、yとおいた方程式を立てるのですが、x,yは難しく感じるので、今回は使用する薬剤をA、水の量をBと仮定します。
すると、出来上がりの水溶液の量はA+Bと式に表すことができるんですね。
ここまでできれば、④の出来上がりの水溶液の量÷使用する薬剤の量を式で表すことができます。
(A+B)/B=100ですね!
ここで「かっこ」でくくっているのは算数で習う後ろの割り算よりも先に計算するためです。
この式に提示されている(1)から(4)答えを代入して,式が成り立つものが正解です。
(1)は(1+999)/ 1 = 1000 / 1 = 1000となりNG
(2)は(5+995)/ 5 = 1000 / 5 = 200となりNG
(3)は(10+990)/ 10 = 1000 / 10 = 100となりOK
(4)は(15+985) / 15 = 1000 / 15 = 66.666....となりNG
よって正解は(3)と求めることができます。
最後の追い込みがんばってください。
パターン①は以下のリンクをご参照ください。