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地震とアスペルガー

大人になって診断が確定したAS当事者の復興の記録

最後の授業にて ー 理数科の君たちへ贈る言葉

私たちは人類の進化をライブで体験できる貴重な世代なんだ。
 
2045年問題を知ってる?
ムーアの法則に基づいて考えると、その頃には記憶容量だけで考えるとパソコンが人間の脳の何百・何千倍よりもたくさんの記憶容量をもてる可能性があるんだ。
そうすると汎用人工知能の実現可能性が高まり、技術的特異点(シンギュラリティ)を迎えるかもしれない。
僕は小学生の頃に8ビットのパソコンに出会い、今までリアルタイムでパソコンの進化の過程を見てきたけど、5年前ぐらいからパソコンの性能が頭打ちになってきているのを肌で感じているんだ。
 
技術的特異点は1950年頃から研究されてきましたが、人類の知能を超えた機械装置を発明することは、人類の進化の終わりを意味すると当時から危惧されていたよ。
 
有名なセリフにヴァーナー・ヴィンジの言葉に「30年以内に私達は超人間的な知能を作成する技術的な方法を持ち、直後に人の時代は終わるだろう」というものがあるくらいだ。
 
技術的特異点には宗教的な意味もあるかもしれないね。
 
倫理的にAI時代の到来を心配しているのは、ホーキング博士のような人たち。
オバマ大統領はAIの時代がやってきたときに生き残る職業と無くなってしまう職業についてどうしたらよいか思案していた。
 
これから先、AIやロボット工学が進化したときにルーチンワーク的な職業は淘汰されてしまうだろうね。
では、残っていく仕事は何か?
それがこの時代をサバイブするための大事なスキルではないかな?
 
単純な仕事、例えば自動運転の車が実用化されることでドライバーの仕事が無くなるかもしれない。
もしかしたらロボットが自己修復機能を持てば、工場のロボットのメンテナンスの仕事すらなくなってしまう。
 
こんな多様化、複雑化する2010年代を生き抜くためにどうするのか?
高校2年生になる君たちは、自分を信じて、貪欲に知識を吸収しよう!
必要なのは科学・数学・物理学などの理数科的知識だけでなく、社会学や哲学といったこの世界を取り巻いている横断的な知識を育てること。
 
例えば自律走行車のトロッコ問題というのがあるけれど、よりたくさんの人を救うためには歩行者が死ねばいいのか、ドライバーが死ねばいいのか?
そしてその判断を誰が決めるのか?
もしかして自分が運転しているときに歩行者を守るために自分が犠牲になるかも知れない。そんな棺桶みたいな車に乗りたいか?
そんな人はいないよね?
 
みんなの好きなネットでも、炎上することでしかアクセスを集められなくなっているよね?
みんなの好みがますます複雑で多様化しているんだ。
 
統計学は学んでおいて損はないよ。
数字にだまされることが、かなり減らせるからね。
 
ネットに溢れている情報の中身が本物かを見極める目を養ってね。
そうすることがこの時代を生き抜く大切な武器になるんだよ。
知識はチカラだ。
 
あまり深刻に考えると落ち込むので、人生はRPGだと思って。
ジョブチェンジもできるし、コツコツレベル上げするのが向いてる人もいれば、初見ではクリアできなくても、何度もチャレンジしていたら、そのクエストはいつかクリアできるようになるかもしれない。
 
そんなハードモードのゲームを生き抜くために自分の強みを見つけて、それを鍛えて。
どうしてもクリアできないと思ったら、仲間を募ったり、装備を整えたり。
誰かに助けを求めるのもあり、運営のバグをついてチートするのも自由。
 
だけどどんなに強い人でも人間である限り、いつか弱い立場になるこたもある。
だから、人に優しく。
それがいつか自分に返ってくるよ。
 
そして、毎日コツコツレベル上げしてる人に後から追いつくのは大変。
毎日やってるとログインボーナスがあったりするけど、たまにしかやらない人にはそんな特典はないでしょ?
 
だから毎日を大切に。そして自分を大切に。
 
これからも続く激動の時代を生き抜くために知識という道具を自分の使いやすいように鍛えてください。
 
一年間ありがとう。みんなのこれからの活躍をお祈りしています。