地震とアスペルガー

大人になって診断が確定したAS当事者の復興の記録

国試対策に速読の本を読み比べてみたらとても対照的だった。

試験まであと1ヶ月を切ったASDです。

 

文章を大量に読まないといけない時期なので、速読の本を図書館で2冊借りて試しに読んでみたらえらい正反対の事が書いてありました。

 

今日読んだのは速読コンサルタントの呉真由美氏が書いた「ポイント図解速読の基本が面白いほど身につく本(中経出版)」と医学博士・齋藤英治氏の「世界一たのしい超!速読勉強法(三笠書房)」の二冊です。

もう速読をする前から読むのが速い私ですが、元々早い分、共感出来るところがポイントとしてずばり分かります。

 

両方の書籍にいいところが書いてあったのですが、先に読んだ呉氏の本では、瞑想や呼吸法は必要ないこと、左脳や右脳を区別して鍛えようと思わないこと、写真のように本のページを見るということは必要ないことなどが強調されていたのが印象的でした。

しかも呉氏の場合、目の筋トレというかエクササイズとして眼筋&毛様体筋のトレーニングを推奨していました。

これは実際にやってみて思ったのですが、視力回復に役立つんじゃなかろうかと思います。

ピント調節を早くできるようになるのは速読に限らず、やる価値があると感じました。

それと速読の方法がシンプルで、音読・黙読・視読という段階があること、最初はゆっくりでもいいから自分のペースで速度を上げていけば良いこと、指でおったりせずに目を動かすことなど、既に実践していることが数多く書いてあったので共感しました。

 

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ポイント図解 速読の基本が面白いほど身につく本(呉 真由美 著・中経出版)

 

 

一方、斉藤氏の場合、その正反対で、まずは本の表紙と裏表紙、帯や著者プロフィール、前書きや後書きからこの本で言いたいことは何かを先に捉えてから、目次で概要をつかみ、その後本文に入っていくというテクニック的なところから始まっていました。

そして写真を見るように記憶するなどといった言葉で書くと簡単だけど、実践が難しいメゾットが数多くありました。

斉藤氏の場合は速読の活用方法として、概要をつかむ読み方という印象を受けました。

例えば、キーワード法と名付けられた本文中のひらがなは無視して漢字やカタカナで書かれている単語にだけ注目するやり方や、スキミングやスキャニングと名付けられた自分に必要な箇所だけ要は拾い読みするというやり方を推奨していました。

その為、小説などを読むのには向かないとご自身でも断言されていました。

 

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世界一たのしい超!速読勉強法(斉藤 英治 著 ・三笠書房)

ただ斉藤氏の本で良いなと思ったのは、CDが付属していて、本文を読むスピードを2倍速や3倍速といった速度で耳からの音声情報としてインプットしながら文字を目で追っていくという練習方法が紹介されており、このやり方ですと速読になれていない方がどれぐらいのペースで目を動かしたら良いのかが耳から分かるというノウハウには納得させられました。ただこの本のメゾットは限定的な感じは否めません。資格試験にと書いてあったので読んでみたんですが、早く読んだ分余る時間を勉強に充てよと書いてあり、それはなんだかナーという読了感でした。

 

逆にそれらの技法を否定している呉氏の方法であれば、どんな種類の本にも対応出来るし、何度も読むことで理解が深まるという論理には納得です。

結局どの方法にせよ、頭をフル回転させることで眠っている脳の働きを活性化させるという意味では、自分に合った方法を習慣化して続けていくのが大事なのかなと思います。

呉氏の本に書いてあった3日坊主でもまた再開し、それも又3日坊主でも、それを習慣化していけば長い目で見れば続いていることになるという考えもいいなと思いました。

 

ただ速読がスポーツや病気の後遺症改善に役立つというのは個人差があるので、あまり大きな声で主張しなくてもいいのかなと感じました。

 

それでも1日で2冊の速読の本を読み比べると、感覚をあけて読むよりも違いが明確に分かるので、やはり忘却曲線は論理的に正しいと感じた夜でした。