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地震とアスペルガー

大人になって診断が確定したAS当事者の復興の記録

思い出したくもない「電気けいれん療法(サイマトロンと木箱ECTの両方)」を受けた体験

アスペにつける薬 トラブル パワハラ モラハラ 感覚過敏 電気けいれん療法

希死念慮があった時に新聞に新しい方式の電気けいれん療法の記事があったので、調べたら地元の病院でも行っているというのを知ったので、急遽入院したことがありました。

 

病院そのものは単科の精神科病院で、割ときれいな建物でした。

かかりつけ医より書いてもらった紹介状持参で、診察を受けたらすぐに入院が決まりました。

入院した病棟が閉鎖か開放か分かりませんでした。

窓がすりガラスの強化プラスチック製で、夜は施錠される一人部屋でした。

入院してすぐは血液検査が行われ、脳波をとりに外部の協力病院に行ったり。

そして程なく問題の電気けいれん療法が始まりました。

海外で再評価されたという新しい方法の電気けいれん療法はサイマトロンと呼ばれるパルス波を流すもので、それまで懲罰的に使用されてきた電気けいれん療法(通称木箱を使う)よりも弱い電気量で効果が出るとの触れ込みでした。

www.kohdenmedical.co.jp

 

まず1クール目

麻酔科医の下で全身麻酔と筋弛緩剤を投与されます。

浣腸したかは忘れたけど、紙おむつ付けて失禁対策をしました。

意識がぼんやりしたところでサイマトロンの施術です。

でもこの時の様子はあんまり覚えていません。

この電気けいれん療法の効果の目安は通電してけいれんが生じるかだと担当医は説明していました。

でもけいれんは起きませんでした。

初回はそんな感じで効果があるのかなあと疑問視しながら一人寒い病室で布団にくるまっていました。

 

2回目から事態が一変しました。

普通のサイマトロンが効かないので、古臭い木製の箱が準備されていました。

この時点では何が起こるのか分かりませんでしたが、また麻酔でもうろうとして意識がなくなっていくのを感じていると、いきなり熱いというか強烈な刺激が身体を駆け巡りました。

古い木箱の安全性は怪しいので、サイマトロンが開発されたのですが、この時の主治医はなんとしても痙攣を起こすのに必死で、古い機械を使って痙攣が起きるまで電撃量をあげていたんです。

それをあとで聞いて愕然としました。

説明責任もなく、事後に予想もしなかった治療をされて、一気に病院への不信感が募りました。

そりゃそうですよね。その先生麻酔科医で精神科医ではなかったんですよね。

電気けいれん療法を病院の看板商品にしたい病院の思惑に私はハマっちゃったわけです。

全然希死念慮はなくならず、逆にこの病院にいたら次は何をされるかわからないという不安が一杯になってきました。

電気けいれん療法 : 場末P科病院の精神科医のblog

古い機械での電気けいれん療法に対する記憶障害について言及されています。早く読めばよかった。

 

次の電気けいれん療法の時も木箱です。

麻酔の量の影響なのか、全身麻酔かけられていても、けいれんが起きると目が覚めてしまいます。舌を噛まないようにマススピースを加えているんですが、こめかみのあたりに電撃が走って身体がガクガクなるのを感じます。

激痛はないけれど、自分が経験したことのない、自分で制御出来ない身体の動きにとても嫌な気持ちになりました。

1クール受けてみた感想は木箱での治療はもうコリゴリだということ。

家族に連絡して退院しました。

 

この電気けいれん療法が効く人もいるのでしょうか、精神療法としてのカウンセリングや薬物治療との併用もなく、全身麻酔を使うので診療報酬も高い治療で病院としては儲かるのでしょうね。どこの病院ででもできるものではないし。

効果に疑念を抱いている方もいらっしゃるでしょうし。

サイマトロンは妊婦さんなど薬を使えない方にも使えるので治療効果があるのかもしれませんが、木箱での電気けいれん療法なら拒否できるようなインフォームドコンセントがあってしかるべきだと思います。

 

個人的にこの治療を受けた感想は、麻酔をしていても痙攣が起きるレベルの電撃を身体に与えるのは悪影響が計り知れないので、なるべくなら止めた方がいいんじゃないかということです。

電気けいれん療法は入院治療が必要だし、経験した方が少ないから被害者の声もすくんないんだと思います。それにネット世代でこの治療を受けている人ってどれだけいるんでしょう?

以前mixiで当時の体験を日記に書いたら、今度治療を受けようと思っている人から質問メールがきましたが、オススメしませんでした。

 

結局、こめかみに残る電撃の衝撃は幻肢痛ではないけれど、時々衝撃を身体が思い出してしまい、とても不快な気分がフラッシュバックしてきます。しかも頭痛というか焼けるような感覚が時折起こります。

 

そもそも懲罰的に利用されていた電気ショックは健忘を生じさせるほどの電撃で脳に不可逆的なダメージを与えているのではないでしょうか?それが自傷他害に効果があると勘違いしたために新しい治療法として再評価されようとしていますが、未だに電撃がどのように脳に作用するから効果があるのかという話になるとエビデンスを確認することが私にはできませんでした。

 

治療にあたった麻酔科医も痙攣させるのが楽しいという感じで、医療不信に繋がるヘビーな経験でした。

 

みなさまも確立されていない精神科の治療にはお気をつけ下さい。

できることならこの治療法は無くなって欲しいと思っています。 

 


私に効果のあったのは認知行動療法のカウンセリングと森田療法でした。