地震とアスペルガー

大人になって診断が確定したAS当事者の復興の記録

理容師美容師国家試験の水溶液の計算で悩む方のために:パターン3(最終日)

来月3日は理容師・美容師を目指す人たちの国家試験(筆記)の開催日です。

 

日にちも押し迫った昨日、友人から電話とメッセンジャーとに連絡があり、時間がある時に連絡くださいとのこと。

一体どんなトラブルかと思って電話したら、この筆記試験の水溶液の計算問題がどうしても解けないとの相談でした。

 

そこでよく出る問題3パターンをわかりやすく解説してみました。

他の受験生の方にも参考になれば幸いです。

 

最後の今日はパターン3を解説します。 

f:id:AspergerSyndrome:20170830192117j:plain

10%の逆性石けんを希釈して0.1%逆性石けん水溶液3リットルを調整する場合、必要な水の量は次のどれか。

(1)3300ml

(2)3030ml

(3)2970ml

(4)2700ml

 

先ず問題文から元になるのは10%の逆性石けんだと分かるので、10を②に記入します。

できあがりの濃度は問題文より0.1%だと分かるので、0.1を①に記入します。

すると③は10 ÷ 0.1 = 100と求められます。

分からない人は大きい方の数字で小さい方を割ると覚えてください。

 

 

できあがりの水溶液の量は問題文より3リットルと分かっているので、リットルをミリリットルに直して、3000と⑤に記入します。

次に③と同じ④の式を立てます。

できあがりの水溶液の量÷使用する薬剤の量なので、3000 ÷ ⑥ = 100という式が立てられます。

あとはこの式を変形するだけです。

 

3000 ÷ ⑥ = 100

 

両辺に⑥をかけて、100 × ⑥ = 3000

 

両辺を100で割って、⑥=30と求められます。

 

使用する薬剤の量が分かったので、できあがりの水溶液の量から薬剤の量を引くと必要な水の量が分かります。

3000 - 30 = 2970

よって答えは(3)となります。

 

では皆さん本番がんばってくださいね!

理容師美容師国家試験の水溶液の計算で悩む方のために:パターン2

来月3日は理容師・美容師を目指す人たちの国家試験(筆記)の開催日です。

 

日にちも押し迫った昨日、友人から電話とメッセンジャーとに連絡があり、時間がある時に連絡くださいとのこと。

一体どんなトラブルかと思って電話したら、この筆記試験の水溶液の計算問題がどうしても解けないとの相談でした。

 

そこでよく出る問題3パターンをわかりやすく解説してみました。

他の受験生の方にも参考になれば幸いです。

 

今日はパターン2を解説します。 

消毒薬使用液の調整に関する次の文章の( )内に入る数字の組み合わせのうち、正しいものはどれか?

「グルコン酸クロルヘキシジンを5%を含有する市販製剤(消毒薬)を用いて、0.05%の水溶液を作るには,市販製剤(A)mlを、水(B)mlで希釈すればよい」

(1)A:1、B:999

(2)A:5、B:995

(3)A:10、B:990

(4)A:15、B:985

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この問題はパターン1より簡単です。

まず問題文の大きい方の数字5%を②に記入、小さい方の数字0.05%を①に記入。

③は大きい方の値÷小さい方の値なので、5/0.05=100となります。

 

ここで使用する薬剤たちをx、yとおいた方程式を立てるのですが、x,yは難しく感じるので、今回は使用する薬剤をA、水の量をBと仮定します。

すると、出来上がりの水溶液の量はA+Bと式に表すことができるんですね。

 

ここまでできれば、④の出来上がりの水溶液の量÷使用する薬剤の量を式で表すことができます。

(A+B)/B=100ですね!

ここで「かっこ」でくくっているのは算数で習う後ろの割り算よりも先に計算するためです。

 

この式に提示されている(1)から(4)答えを代入して,式が成り立つものが正解です。

(1)は(1+999)/ 1 = 1000 / 1 = 1000となりNG

(2)は(5+995)/ 5 = 1000 / 5 = 200となりNG

(3)は(10+990)/ 10 = 1000 / 10 = 100となりOK

(4)は(15+985) / 15 = 1000 / 15 = 66.666....となりNG

 

よって正解は(3)と求めることができます。

 

最後の追い込みがんばってください。

 

パターン①は以下のリンクをご参照ください。

aspergersyndrome.hateblo.jp

理容師美容師国家試験の水溶液の計算で悩む方のために:パターン1

来月3日は理容師・美容師を目指す人たちの国家試験(筆記)の開催日です。

 

日にちも押し迫った昨日、友人から電話とメッセンジャーとに連絡があり、時間がある時に連絡くださいとのこと。

一体どんなトラブルかと思って電話したら、この筆記試験の水溶液の計算問題がどうしても解けないとの相談でした。

 

そこでよく出る問題3パターンをわかりやすく解説してみました。

他の受験生の方にも参考になれば幸いです。

 

パターン1

Q.「次のうち、99.5%のエタノールを希釈して80%のエタノール水溶液を1リットル作る場合に必要な水の量は?

A.(1)196ml、(2)180ml、(3)200ml、(4)150ml

 f:id:AspergerSyndrome:20170828231331j:plain

この6個の四角形を書く書き方はある美容師専門学校の先生のサイトにあったのですが、解説が分かりにくかったので、新たに書き直しました。

まず表の①〜⑥の順番に記入していきます。

問題文から濃度の高い方を右下の①の欄に記入し、濃度の低い方を②の欄に記入します。

③は濃度の変化の比率を算出します。①÷②=③となります。

99.5÷80=1.24375

 

そして③の比率は上の④と同じ割合になります。

 

問題文から出来上がりの量が1リットルと分かっているのでリットルをミリリットルに換算して1,000ミリリットルとして記入します。

 

これからが算数苦手な方がつまづく部分です。

④は出来上りの量である⑤÷⑥=④という式がたてられます。

ここで分かっている情報を記入すると1000÷⑥=1.24375となります。

ここからは算数のお話になるのですが、普通は求める数がわからないと「x(エックス)」と仮定するのですが、苦手意識がある方にはハードルが高いので⑥としてすすめます。

思い出してほしいのが、⑥を求めるには⑥=〜〜という形にする方法です。

 

1000÷⑥=1.24375となっているので両辺に⑥をかけます(乗算します)。

すると1000=1.24375×⑥となります。

なので、⑥=1000÷1.24375と式変形できます。

よって⑥=804.020101...となるので、小数点以下第三位(ここでは1)を四捨五入すると804.02となります。

 

あとは薬剤の量が分かったので、求める水の量は

出来上がった水溶液の量ー薬剤の量=希釈に使った水の量です。

1000ー804.02=195.98となるので、回答例に合わせて小数点以下第一位を四捨五入すると196となり、正解は(1)と導くことができます。