子どもが冬休みで毎日子守が大変なASDです。
石油ストーブはファンヒーターなどに比べ、構造がシンプルなので修理が簡単です。
今回はストーブの部品でも灯油をタンクから吸い上げて燃やしてくれる芯が、長い間に焼けて短くなったので点火しづらくなったので交換しました。
実は交換するのは2回目です。
使う道具はプラスドライバー1本だけなので、ほんの少しの勇気があれば、どなたでも簡単にできますよ。
まずストーブの灯油タンクと乾電池を外します。
高電圧を発生させる部品があるので、電池は必ず抜いてください。
それからストーブの外装を外します。
うちのトヨトミのストーブは左右と後ろの3箇所が+ネジで止まっていました。
無くさないようにしてくださいね。
たまに場所によってねじのサイズが異なることもあるので、不安な方はテープに右とか書いたものを貼って目印にしてくださいね。
次は点火や火力調整用のツマミを引き抜きます。
手前に引っ張るとだいたい外れます。
それから外側のカバーを持ち上げ少し手前に傾けると外せます。
パズルみたいなもんですので、どうやったら外せるかは工夫してみてくださいね。
そしたら中の部品とご対面できます。
まず燃焼部を取り付けている蝶ネジを4箇所外します。
全部外すと燃焼筒を持ち上げることができるので、前後左右に揺すりながら持ち上げると分解できます。外すときに点火部分の電気コードが邪魔なときには配線は平型端子でつながっていることが多いので、どっちが+側か確認してから外しておいても大丈夫です。
ただ灯油を吸っているので、灯油がこぼれてもいいように新聞紙やビニールを準備してから作業するのがベターです。
そんでもってこの際なので掃除もしちゃいましょう。
うちはなぜかアーモンドが紛れ込んでました。
気を取り直して芯の交換です。
芯は火力調整用のつまみを回すと回転しながらせり上がるように作られています。
そして芯そのものは繊維で出来ているので、自立できません。
金属製の円筒に芯をはめ込んで、燃焼部に取り付けるようになっています。
まずは古い芯を外すのですが、丸く筒状になっている古い芯を壁から引き離すように内側に畳み込むと外せます。
気をつけなければいけないのは芯を固定するのに鋭い突起がいくつか付いているので、怪我をしないように。
それと芯には3本の金属の凸がついていて、それが燃焼筒の上下する機構に連動するようになっています。
だから燃焼筒から芯と芯を支えるガイドフレームを外したら、どんなふうに動くのか一旦火力調整つまみを元に戻して動かしてみてください。
芯の動く原理が分かったら、新しい芯を取り付けていきます。
芯をガイドフレームになじませるように手でペコペコ押さえながら取り付けて行きます。この作業が後の緊急消火装置の作動に関係するので、丁寧にやります。
一般的な石油ストーブの緊急消火装置は、バネの力で固定されている火力調整つまみの固定を解除して消すような仕組みになっています。
上から見て芯がきちんと円形になっていないと途中で引っかかって消えなくなるんですね。
ここで説明書に書いてないことがあるんですが、芯を交換してすぐは緊急消火装置が作動しなくなっても、芯が馴染んでくるとキチンと動くようになるので、どうしても緊急消火装置が動かなければ一旦元通りにして使ってみると、ちゃんと動くようになることが多いのであきらめないでくださいね。
あとは燃焼筒を元に戻していきます。
もしパッキン類が外れていたら、正しい場所にセットしてください。
燃焼筒を止めるネジは均等に締めていってください。
一つを締め込んでから他を締めるやり方だと均等にならないので、やめてください。
対角線のネジを少しずつ締めます。車のホイールナットと同じです。
分からない時は一つのネジを3回転とか自分でルールを決めてやると楽です。
そこまでできたら後は外装を元に戻してネジを閉めて、火力調整つまみを取り付け、電池とタンクを戻したら終わりです。
念のため燃焼テストをしましょう!
これでまた数年は使えると思います。
アラジンストーブもいいけれど、コスパ最高の普通の灯油ストーブで煮物しながら冬を過ごすのもいいですよ!